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ディズニーの魔法 (新潮新書)

ディズニーの魔法 (新潮新書)
有馬 哲夫
ディズニーの魔法 (新潮新書)
定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
人気ランキング: 52586位
おすすめ度:
発売日: 2003-11
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
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ディズニーの魔法 (新潮新書)はお薦めの一冊です。
この世界を極めたいと思うなら是非、一読をお薦めします。

読むほどにこの世界に対する新しい理解が得られること請け合いです。まぁ、私がお薦めする理由もそこにあるのですけど・・・

難しく考えることなく気軽に読めて、それでいて読後のあなたの役に立つこと請け合いです。

レビューを拝見しても総じて評価の高い一冊のようです。あなたの理解を深めるためにも是非とも一読をお薦めするものです。

ディズニーの戦略
ディズニーの傑作アニメーション、いわゆる「ディズニー・クラシックス」の6作品
「白雪姫と七人のこびと」、「ピノキオ」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」を取り上げ、各々について「原作の古典童話」と「ディズニー版改変アニメ」とを比較し、ディズニーがどのような考えで、いかにリメイクしていったかをたどるという構成になっている。

一部には既知のものもあったが、その残酷で猟奇的あるいは倒錯的な原典の筋立てにあらためて驚かされる。物語の発祥やその伝承の過程で受け継がれてきた、非キリスト教的で土着的な群集の心理や民衆の情念が荒削りのまま、古典童話成立当時には、強く反映されていたということだろうか。
それに引き換え、ディズニー版のそれは、なんと「夢と希望」が満ち溢れたものとなっていることか。これらの対比が、良し悪しを超えた、アメリカ帝国のあくまでも楽天的・商業主義的価値観の一面を逆照射して見せてくれる気がする。
ただ、リメイク版アニメ作製当初より、あくまで元になった古典童話を既知のものとする観客を、ディズニーが想定していたことに注目したい。つまり、「古典的復讐劇」と「夢と希望の物語」との落差を、リメイクする際に予め想定内に置いていたことに驚いた。その後この「ディズニー版長編アニメ」が、ライバル社を破り、ディズニー帝国の礎を築く原動力となったという事実を考え合わせると、単なる楽天主義に止まらない、したたかな戦略がうかがい知れる。


「本当は怖い」を「夢と愛の物語」に変える魔法
「本当は怖い」童話をディズニーはいかにして「愛と感動の物語」に変えたのか。

原作とディズニー版の対比という形で白雪姫、シンデレラなど6つのおなじみの作品を紹介している。「白雪姫の王子は死体愛好家」だの、「シンデレラの姉たちは靴にあわせるためにつま先やかかとを切って血塗れになった」だの、そのまま映像にしたら子供達には見せられないようなオリジナルの民話を、ディズニーはいかにして、家族みんなで安心して見られる作品に変えたのか。本書を読めば新たな視点でディズニー映画を楽しめます。

また、ディズニーのリメイクがフェミニズムなど現代アメリカ文化を反映しており、これらが現代の「アメリカの民話」になっているという指摘が面白い。

独立した人格、前向きな力強い女性像、「信じれば夢はかなう」というアメリカ的なオプティミズム。

ディズニー作品は、悪く言えば、オリジナルの物語が持つ人間の本性に対する深い洞察は全て捨てて、「アク抜きされた」薄っぺらな子供だましの作品にしたとも言えるし、現代の子供達(そして親たち)に理想的な「夢と愛を信じるこころ」を与える、安心して見られるエンターテインメントに仕上げたとも言える。いずれにせよ、それが強烈に「アメリカ的な」ものであるということは本書を読んだうえでの大きな発見だった。

アメリカ的なものと、ヨーロッパ的なものの対比という意味でも興味深い本書。ディズニーファンもアンチ・ディズニーも楽しめます。おすすめ。

「アメリカの民話」になったディズニー
ディズニーが「アメリカの民話」になった様をみることができた。戦争もあり、恋愛も制限されていた時代背景もあったため、ディズニーの話のもとになった昔の童話には、民衆が心の奥底にもっていた暗い情念が色濃く反映されており、ゾッとする話が多かった。これらの話を「夢と魔法と感動、夢は願っていれば必ず実現する」というメルヘンチックなものに変えてしまった業は確かにすばらしい。そこらへんの「魔法」を的確に本書は説明しており、楽しく読むことができた。

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